田舎と都会のデュアルライフ

元都会OLの都会と田舎で暮らす農活

初めまして。10年前に原宿から農村へ移住したリアルな体験を、色々を書いていきます。

有機農業のメッカ・千葉県成田で、無農薬で野菜を栽培している農家の溝口優子と申します。


デュアルライフ(二拠点生活)に興味がある方に向けてブログを書こうと思ったのは、かつて私が興味があって情報をネット上で探した時に、不動産・物件情報のための憧れスローライフ的な情報が多かったからです。


憧れも素敵ですが、そうじゃなくて、もっとこうリアルで具体的な感じが知りたいのだけれども...と、もどかしく感じていた10年前の自分に、これ知ってたら絶対いいって!と伝えたかった事を、田舎暮らし10年の振り返りの意味も込めて書いていこうと思います。

ですので、個人的な趣味・意見や感覚的な話が多くなりますが、ご興味のある方のお役に立てれば嬉しい限りです。

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旦那さんと畑で


都会から田舎へ

現在に至るまでの私の経緯を少々。
専門学生時代からグラフィックデザイナーとして仕事をしていた18年間東京在住。都会暮らしへの憧れから渋谷区・世田谷区限定で9回の引っ越しをして、最後の6年間は原宿の裏原のうらの辺りににマンションを買って住んでいました。

 

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古いマンションをお気に入りにリノベーションして

 

近しい業界の人と結婚して、ずっと東京で働き暮らして行くのかな...とぼんやり思っていましたが、体調不調からの健康的な食生活への興味と、仕事で携わったオーガニック企業会報誌で見かけた農家さんの屈託のない笑顔が脳裏から離れず、ふとしたきっかけからご縁をいただいた千葉の農家さんの畑に、週末は遊びに行くようになりました。


その流れで環境系NPO法人の活動に参加、援農コーディネーターや理事を勤め農家さんや農的暮らしに興味のある方達との親交を深め様々なプロジェクトを経験。千葉県の畑で在来品種大豆を育てて味噌を仕込む、東京都葛飾区の廃業になった銭湯をコミュニティスペースとして復活させる、今では当たり前になっている生産者自ら出向いて販売をする東京都渋谷区代々木公園で開催される「東京朝市アースデイマーケット」のスタート時からのお手伝いと、それまで知らなかったエコロジーな価値観と考え方に惹かれて人生がググッとオーガニック方面へ寄っていきました。

▼竹害対策にもなる手作り竹テントが使われ、骨太で歴史のあるアースデイマーケットhttp://www.earthdaymarket.com/



同時進行していた真剣婚活2年目で出会った結婚したい人が、たまたま脱サラ新規就農の農家でした。オーガニックは趣味、結婚は結婚と別に考えていたので婚活は職業農家と限定していたのでなく、むしろ世の中には色んな職業の人がいらっしゃってこんな機会でもないと中々お話も聞けないと思い、少なくても2年間で200人くらいの方と会ってお仕事、生活、結婚観についてお話を聞かせていただきました。

 

その中でも今の旦那さんと会って3回目ですんなり「結婚しようか」という話になったのは、心の奥では農業のある暮らしを求めていたんだなぁ、と思います。


今ではそのほっこり系の農園長=旦那さんと6才になるやんちゃ息子、スタッフの方々と一緒に1.4アールの畑で年間約30品目を無農薬での野菜作りに励んでいます。

 

コロナが私たちに与えるものは


2020年は、世界が初めて体験するコロナで世界が急激に変わるなか、ひとりひとりの個人・会社・社会にとって忘れられない時間になったように思います。

 

不要不急な外出の自粛が求められ、じゃ不要不急じゃないものって何だろう...となった時、毎日の食の大切さを見直した方も多いのではないでしょうか。その流れで、第一次産業の農業への関心が高まっている事を肌で感じる事が多くなりました。


農家になって10年の間にも何度か「農業ブーム」がありました。セミリタイヤで田舎暮らし、スローライフ、I・Uターン。農家やってますと言うと「畑に遊びに行ってみたいです」と言われることも東京ではしばしばあったので、都会暮らしの方が農業ののんびりしたイメージに魅力を感じるのはいつも一定量あるのだと思います。

 

 でも、このコロナのそれは今までの「農業っていいですね」とは質が違うように感じます。都市生活をしながらも、より切実に緊張感をもって新しい暮らし方・働き方の可能性を地方へ見出している方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。


すでに農業大国で知られるフランスでは、コロナ失業者と季節労働力とのマッチングを行政主導で行って20万人以上の応募があったとされています。

▼「農業部隊」求人に20万人応募、フランス農相が失業者らに呼び掛けhttps://www.afpbb.com/articles/-/3277597


私一人のできることと言えば微々たるものですが、農業の現場から体験する素直な気持ちを書いていきたいと思います。
変革は、弱いところ、小さいところ、遠いところから。
ハチドリのひとしずくの精神で、ぼちぼちやっていきます。

 

ひとしずくの勇気を得ることができるのですhttp://www.tmss.jp/medicaltreatment/img/hachidori.pdf

 

お役に立てれば幸いです。
何かお知りになりたい事がありましたらぜひお知らせください。


よろしくお願いいたします。